ワイヤー矯正との比較

 

 

 

 

歯列矯正治療をお考えの方の中には、マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがいいのか迷われる方も多いようです。
ワイヤー矯正と比較して、マウスピース矯正のメリットとデメリットについてお話します。

 

目次

 

 

1. なぜ、そんなに早いスピードで普及したのでしょうか?

インビザラインとは

 

当院で使用しているマウスピース矯正のインビザラインは、2006年に日本で発売されて2026年で20年が経ちました。
その間に世界中でもマウスピース矯正は広がり、現在世界中で1800万人以上の患者さんに提供されてきました(2026年3月現在)。
また、現在は他のメーカー(中国製)のマウスピース矯正も増えてきております。

 

マウスピース矯正が普及した理由は、ワイヤー矯正のデメリットをカバーしている方法だからです。
ワイヤー矯正は、歯の表面または裏面にブラケットという矯正器具をつけて、ワイヤーを通して歯を動かしていく方法で、歯並びのさまざまな症状を改善できます。しかし、以下のようなデメリットから躊躇される方もいらっしゃいます。

 

 

ワイヤー矯正のデメリット

  • ・矯正装置が目立つ
  • ・口内を傷つけやすい
  • ・歯磨きがしづらく、虫歯や歯周病のリスクが高くなる
  • ・違和感や痛みが出やすい
  • ・固いものや粘着性の高いものを食べると装置が外れやすい
  • ・歯科医によって技術力が影響されやすい

 

 

2. マウスピース矯正のメリット

  • ・目立たない
  • ・口内を傷つけない
  • ・取り外しできるので歯磨きが可能で、歯の環境を清潔に整えやすい
  • ・ワイヤー矯正に比べ、違和感や痛みを感じにくい
  • ・飲食中は取り外すので、気にせず飲食ができる
  • ・ワイヤー矯正に比べ通院頻度が少なくてすむ(ワイヤー矯正は1ヶ月ごと、マウスピース矯正は2ヶ月ごと)
  • ・金属アレルギーのリスクが少ない

マウスピースは透明なポリウレタン製で、目立たずソフトな感覚です。
一日20時間という装着時間を守れば、食事中や歯磨きの際には取り外すことが可能です。

 

ワイヤー矯正では歯ブラシが難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
その点、マウスピース矯正では取り外して歯磨きができるため、口腔内環境をきれいに保つことができます。

 

 

3. マウスピース矯正のデメリット

  • ・取り外しが可能なため自己管理が求められる
  • ・紛失の可能性がある
  • ・装着時間が短いと歯が予定通りに動かず、治療期間が長くなる
  • ・適応できない症例もある
  • ・医療機器法対象外の医療器具のため、医療品副作用被害救済制度の対象外である
  • ・マウスピース矯正の取り扱い医院が急速に増え、医院選びが難しくなっている

 

ワイヤーを使った矯正法は細かな調整が必要で、ブラケットと呼ばれる器具を歯の正しい位置に取り付けないと歯並びがまっすぐになりません。
また、ワイヤーを曲げる技術が正確でないとうまく噛み合わせを整えることができません。

 

そのため、矯正歯科を学ぶには歯科医師になった後、さらに約5年程度の専門的な勉強が必要でした。
しかしマウスピース矯正の登場により、誰でも簡単に矯正治療を始められるように見えてしまった面もあります。

 

マウスピース矯正での歯の動き方はワイヤー矯正とは異なり、得意な歯の移動もあれば不得意な移動もあります。
そのため、ワイヤー矯正をしっかり学んだ歯科医師によるマウスピース矯正が理想的と考えられます。

 

 

4. マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらがいいのか?

 

ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらが優れているということではなく、どちらが自分に合っているかで考えることが大切です。

 

マウスピース矯正は装着時間を守らないと歯の動きが悪くなり、治療期間も長くなる可能性があります。
そのため、自己管理が必要です。

 

自己管理に自信のない方は、ワイヤー矯正を選ばれる方が良い場合もあります。

 

また医院選びについても、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方に対応できる矯正専門医院を選ぶことで、より安心して治療を受けることができるでしょう。

髙橋矯正歯科クリニック